丁重にお断りいたします

昨日は会社の女友達と、またもや虎ノ門鈴傳へ行ってきました。

この頃しょっちゅう行っている鈴傳というお店。
虎ノ門病院のそばにあり、赤い地に白字で「うまい酒」と書いてあるのが目印の、古
いお店です。
実は本店は四ツ谷にあり、立ち飲みを併設している酒屋さんのアンテナショップで、
美味しい地酒を格安で飲ませてくれます。

で、そのお店が今月いっぱいで52年の歴史に幕をおろすことになり、
残り少ない期間だし、ということで飲みに行っているのです。

そこでお知り合いと和気藹々と楽しく飲み、そのまま友人と新橋のお店へ。
新橋のお店でも楽しく歌い、飲み、電車が余裕であるウチに帰ることになりました。

友人の家は池袋なので、久しぶりに新橋から山の手で。
そのなかで、この頃よく眠れないのが3ヶ月以上続いているから、
もう少し様子を見て、続くようなら病院行こうかなぁと思っている
という話をしたのです。
友人も、その方がいいねぇ、といってくれて、そこで池袋に電車が着いたので、お別
れしました。

池袋から新宿までは10分くらい。
あと少しだな〜と思っていたら、となりの友人が座っていた席におばさんが座りまし
た。

「ねぇあなた、ちょっと良いかしら?」
そのおばさん、何か話しかけてきました。

「はいなんでしょう?」
私はとても楽しい飲みだったので結構上機嫌だったし、
このおばさん、何か困っているのかな?と思ったのです。

そうしたら・・・・・・
「さっき、睡眠不足が続いているから病院に、っておっしゃってたわよね?」
「・・・・はぁ。それがなにか・・・・」
ちょっと、悪いよかん
酔っているけど、こういうのは当たるんだよなぁ・・・
と思っていたら、
「そんな病院、行かない方がいいわよ。」
案の定、おばさんは鞄から何かをごそごそ。
たぶんこの人、勧誘か何かだ。
あ〜・・・・嫌なのに捕まっちゃったなぁ・・・・・
う〜・・・・先制攻撃しておくか。

「失礼ですが、宗教なら間に合ってますよ?信じていませんので。」

おばさんはせっかく出した3つのチラシと冊子を手に、驚いた顔をしてる。
「いえいえ、宗教じゃないんですよ。」
「でもその手にしているの、宗教勧誘の冊子とチラシじゃないですか。」
私は絶対受け取りたくないので、更に攻撃。
でもおばさんはひるまなかった。
「いえ、これはついでよ。でね・・・・」
おばさん、そういいつつ、さりげなくそれを差し出してくる。
「そんな病院に行くと、更に悪くなるのよ?だからね・・・・」
結構しつこいぞこの人。(゜Д゜)ウゼェェェ
とにかく振り払うか・・・・・・
「それはよく知っていますよ。うつの友人も何人かいるので、その辺の情報はばっち
りですから。」
「でもうつの人がね、信じられるものが出来たとたんによくなったのよ・・・」
「それは、信じたいものが欲しい方、すがりたい方、でしょう?
私にはそういったものは必要ありません。」
「でも実際に眠れないって・・・・イイからとにかく受け取って!!」

おばさんはそれを強引に渡そうとしたので、やんわりとそれを拒否しました。


「宗教の押し売りは迷惑です。わかりませんか?」

おばさんは冊子を手に困った顔で見つめている。
でもかまうもんか。

「あなたのおかげで今日の気分が台無しです。周りだってずっとやりとりを見てまし
たよ?」

おばさんはきょろきょろしている。みんなは目を逸らしつつも見ている。

「そういうあなたの強引なやり方が、あなたの信じているものを悪い印象にしている
んでしょうね。」

つい、ふふふ、と笑ってしまった。きっと悪い人みたいな顔になっているんだろう
なぁ、私。

電車は次が新宿とアナウンスしている。

「それから一ついいですか?今日は飲んで上機嫌な私だったのでよかったですが、こ
れが逆切れする人だったら、あなた大変でしたね。何事もなくってよかったですね。
本当に迷惑だったので、もうしない方がいいですよ?じゃ。」

言い放って電車を降りました。

しかし、ホントあの手の宗教勧誘はしつこい。
電車でされたのは初めてだったけど、出来れば関わりたくないですね。
短大で一緒だった友人が連絡を取ってきたので会いにいたときも、
実は宗教勧誘で辟易したことあるし。
つきあってた男性のお母さんが宗教の人で、帰りにいただいたおみやげの中に、パン
フレット入ってたりとかあるし。

宗教は自分が信じるから宗教なのであって、布教活動とはいえ、押しつけたり無理強
いさせてはいけないよね?
そんなことしたって倦厭こそすれ、素直に入らないと思うんだけどなぁ・・・・・